ドイツ政府が難色-中国の美的によるロボット企業クーカ出資提案

  • 「別の提案をまとめる取り組みがある」と独経済相
  • 美的の提案に条件を付けることも検討中

ドイツ政府は中国の美的集団(ミデア・グループ)による産業用ロボットメーカー、独クーカ(KUKA)の買収阻止を探っている。欧州の買い手候補を探すとともに、美的の提案に条件を付けることも検討中だ。

  候補企業探しの陣頭指揮を執るガブリエル経済相は1日、「別の提案をまとめる取り組みがある」とベルリンで述べた。メルケル首相は「経済相が他の選択肢を検討中であることを把握」しており、ドイツに革新的な企業が存在することの重要性も認識していると、政府のウィルツ報道官が説明した。

  中国最大の家電メーカーである美的は5月18日、クーカ株を1株115ユーロで取得する提案を発表。既に13.5%の株式を間接保有している美的は出資比率を少なくとも30%に高める方針。ただ完全買収は予定していない。

  匿名を条件に語った政府当局者によると、ガブリエル経済相はスイスのABBや独シーメンスなど買い手になりそうな企業にアプローチしている。経済省はABBを支持しているが、競争上の問題が出てくるためロボット部門を抱える同社による買収は想定していないという。同当局者によると、シーメンスは最終的に適切な価格提示に消極的だった。両社の広報担当者はいずれもコメントを控えた。

  別の政府当局者によると、経済省は外国貿易法を適用して出資に介入できるかどうかも調べている。独企業に欧州以外の企業が25%以上出資する場合、社会的秩序や安全保障を危険にさらすと独政府が判断した場合は出資に条件を付けることが法律で認められている。

原題:Chinese Bid for German Robot Maker Hits Political Headwinds (1)(抜粋)

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