ダージリンティーもデジタル時代に突入-インドで茶葉電子競売開始へ

  • インド産の高級茶葉ダージリンのオンライン競売がスタートへ
  • オンライン競売は生産者・業界の双方にとって良いことだ:競売会社

インドではダージリンティーの茶葉は100年余りにわたり、競売で買い手と売り手が大声で注文を言い合って取引されてきた。こうして売買された茶葉は、欧州や日本、米国の専門業者へと輸出されていた。

  そんなダージリン茶葉の取引が6月からオンラインに移行し、デジタル時代に入りつつある。インドで昨年収穫された茶葉の量は11億9000万キログラムに上ったが、ダージリンはこのうち1%未満だった。フランス産ワイン同様、ダージリンは厳選された地域でのみ栽培される。

  インドのリタ・ティオティア商業副次官は「電子競売は、紅茶のシャンパンと呼ばれるダージリンにより多くの買い手がアクセスできるようにすることで広範囲にわたるプラットホームを提供し、生産者にとってより有利な価格が設定されるようになるだろう」と指摘する。

手摘みされたばかりの茶葉

Photographer: Sanjit Das/Bloomberg

  袋詰めされた茶葉はコルカタの巨大な倉庫に到着した後、サンプルがロットサイズや農園名、等級などの説明書と共にテイスティングのため買い手に渡される。競売人がそれぞれのロット名を読み上げると、買い手は中央の入札ホールへと集まり、競りが始まる。希少性が高く量が少ない品種は数分以内に完売となる。

  ダージリン茶葉のうち約3分の1は通常、仲介業者に相対販売され、その後、英高級百貨店ハロッズなどの高級小売店の棚に並ぶ。こうした取引の値段は極秘となっている。

  競売会社パラマウント・ティー・マーケティングのスボド・ポール社長は「高級茶葉により多くの人がアクセスできるようになるのは重要だ。オンライン競売は生産者と業界の双方にとって良いことだろう。入札合戦になり価格が押し上げられる」との見通しを示した。

  アッサムやニルギリなど他の品種は2008年にオンライン競売への移行が始まった。現在ではインド産茶葉のほぼ半分がこの方法で売却されている。インドの茶葉生産は中国に次ぎ世界2位。インドでは、茶葉に加え、ターメリックやカルダモンなどのスパイスも既にオンラインで売られている。

  インド紅茶局が運営する電子競売が始まれば、インド全域の競売拠点6カ所の買い手がダージリン茶葉の入札に参加できる見通しだ。

原題:Digital Darjeeling: Web Auctions Start for India’s Priciest Tea(抜粋)

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