欧州銀、マイナス金利に苦しむ-資本規制や訴訟に金利収入減追い打ち

  • ユーロ圏の大手銀行の1-3月の純金利収入が2年ぶりに減少
  • 収益性の高い資産が消え去り、収益力ますます圧迫との予想も

欧州中央銀行(ECB)が新機軸として導入したマイナス金利がトレーディングの落ち込みや規制関連コスト上昇に伴う銀行の痛みを増幅させる中で、ユーロ圏の大手銀行の1-3月(第1四半期)の純金利収入が2年ぶりに減少した。

  ECBは2日に開く定例政策委員会で金融政策の現状維持を決定するとエコノミストは予想しているが、中銀預金金利が3月にマイナス0.4%に引き下げられた後、欧州銀の純金利収入はさらに悪化する可能性がある。

  ドイツ最大の銀行であるドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)はニューヨークで今週開かれた会議で、「われわれ銀行業界はマイナス金利に苦しんでいる。その影響が預金に及ぶことでさらに苦しむことになるだろう」と語った。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、ユーロ圏の上場銀行上位13行の純金利収入は1-3月に全体で前年同期比2.5%減少し、全体の税引き前利益も20%減った。

  フェアリサーチアルファバリューのアナリスト、ディーター・ハイン氏は今は規制コストや資本要件の強化、場合によっては訴訟など銀行を圧迫する材料に事欠かないと指摘。「悪いタイミングで現在の金利環境が到来した」と述べた。アセナゴン・アセット・マネジメント(ミュンヘン)で資産運用に携わるミヒャエル・フンゼラー氏も「収益性の高い資産が消え去り、収益力がますます圧迫される状況を今後目にすることになるだろう」と予想した。

原題:European Banks Feel the Pinch From Draghi’s Negative Rates(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE