原油反発でもエネルギー関連の貸倒引当金積み上げの公算-ウェルズF

  • 問題が終わったと言うには「時期尚早」とシュルーズベリーCFO
  • 原油スポット価格は2月の12年ぶり安値から85%上昇

原油価格は今年これまでに反発したものの、エネルギー関連の不良債権で米銀ウェルズ・ファーゴは引当金を積み増さざるを得ないかもしれないと、同行のジョン・シュルーズベリー最高財務責任者(CFO)が1日述べた。

  同CFOはニューヨークでの投資家会議で、引当金積み増しが「終わったとか十分などと言うには時期尚早だ」と指摘した。

  原油価格は過去2年で50%以上も下落し、ウォール街の金融機関は石油会社への融資に絡むリスクに十分対応できるとの安心感を投資家に与えようと模索している。銀行としては時価総額世界一のウェルズ・ファーゴは、1-3月(第1四半期)にエネルギー関連の貸倒引当金として17億ドル(約1860億円)を充てたが、これは昨年末から5億ドル前後の上乗せ。今年3月末時点のエネルギー業界への融資残高は178億ドルと、同行ポートフォリオ全体の約1.9%を占めた。

  原油価格は2月に12年ぶり安値をつけたが、そこから約85%上昇。こうした値上がりは経営の厳しいエネルギー生産会社の債務再編を探る銀行などの債権者にプラスではあるものの、エネルギー業界全体が上向いているとのもっと良好な兆候がなければ企業側の資産売買は凍結されたままだろうと、シュルーズベリーCFOは指摘。デフォルト(債務不履行)予測という点で「スポット価格が形勢を一変させるというような単純な話ではないと思う。複雑な資本構造となっている」と語った。

原題:Wells Fargo Sees Chance of Higher Loss Reserves for Energy (1)(抜粋)

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