金トレーダーの限月乗り換えコスト、6年ぶり高水準-強気姿勢維持へ

  • 6月限と8月限の価格差、ここ約6年で最大に:MKSトレーダー
  • 資産運用会社の買越残高、過去5年平均を76%上回る

金トレーダーが強気ポジションを維持するためのコストが、約6年ぶりの高水準となっている。

  ジュネーブを拠点とする精錬会社MKS(スイス)の通貨・金属トレーディング責任者、バーナード・シン氏によれば、金先物市場で期近物を売却して次の限月を購入する限月乗り換えコストは最近、約6年ぶりの高水準に達した。COMEXのデータによると、6月限を保有している投機家は5月23日に、中心限月である8月限に乗り換えるための追加コストとして1オンス当たり3.40ドルを支払った可能性がある。

  投機家は現物の受け渡しを避けるため限月の乗り換えを行う必要がある。米政府のデータによれば、資産運用会社による金の買越残高は直近の週に約25%減少したものの、依然として過去5年平均を76%上回っている。米金融当局は従来考えられていたほど迅速には利上げを行わないとの見方から、金相場は5月2日に1年3カ月ぶりの高値を付けた。

  米精錬大手エレメンタル(ダラス)のトレーディング責任者、ブラッド・イエーツ氏は「金の買い持ちとなっている投機家にとって、強気姿勢を維持するためのコストがかかっている。大量の投機的ポジションの乗り換えが始まり、投機家らは6月限を売却して8月限を購入している」と指摘した。

原題:Gold Traders Pay Most in Years to Keep Big Bullish Bets Alive(抜粋)

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