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先安観で人民元離れ-香港の元預金が減少、世界での決済シェアも低下

  • 香港の人民元預金は4月、3カ月連続減で13年以来の低水準
  • 世界での人民元の決済シェアが4月に1.82%に低下-SWIFT

人民元の世界的利用拡大を目指す中国の取り組みが壁に突き当たっている。元安圧力の高まりで、香港での人民元預金が減り、世界での決済シェアが低下している。

  5月31日発表の公式データによれば、中国本土外での人民元取引の中心地となっている香港での人民元預金が4月、3カ月連続で減り、2013年以来の低水準となった。国際銀行間通信協会(SWIFT)は世界での人民元の決済シェアが4月に1.82%に低下したと発表。昨年は2.79%にまでシェアが拡大していた。

  国際通貨基金(IMF)は10月に人民元を特別引き出し権(SDR)の構成通貨に加える予定で、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は世界的な元利用を促しているが、ドルの反発もあり人民元離れが広がっている。

  みずほ銀行の外国為替ストラテジスト、張建泰氏(香港在勤)は、「国際化への逆風が人民元の利用減少で浮き彫りとなっている。元先安観の強まりと元のボラティリティ拡大が理由だと思う。当局は元安見通しの抑制を図るだろう。国際化を促す上での鍵だからだ」と述べた。

原題:Yuan’s Shrinking Share Erodes PBOC’s Efforts to Push Global Use(抜粋)

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