富士フイルム:医薬品事業を19年3月期めどに黒字化-社長

更新日時
  • 初の自社開発抗がん剤も、医薬で営業利益率20%程度目指す
  • M&Aは積極的に検討、すでに何社かに狙い

富士フイルムホールディングスは、抗がん剤やアルツハイマー型認知症薬を開発する医薬品事業を2019年3月期をめどに黒字化する方針だ。日米の許認可を得た上で、同期中に初の自社開発の抗がん剤の発売を目指す。

  同社の助野健児社長兼最高執行責任者(COO、61)が2日のブルームバーグとのインタビューで述べた。助野氏は、現在開発中の抗がん剤が発売できれば、医薬品事業が「確実に黒字化する」と説明。将来的に同事業の営業利益率は、他の製薬メーカー並みの20%程度を目指すと話した。

  助野氏は、健康上の理由から退任を申し出た前任の中嶋成博氏の後を受け、1日付で社長兼COOに就任した。 会長兼最高経営責任者(CEO)の古森重隆氏の下で業務の指揮を執る。同社は19年3月期に営業利益率10%、株主資本利益率(ROE)8%を目標にしている。

  助野氏によれば、シナジーの得られる合併・買収(M&A)は積極的に検討しており、すでに「狙っているところは何社かある」という。助野氏は「われわれの持っている技術と一緒にすることで1足す1が3になる、4になるということを目指していく」と述べた。

  4月の発表によると、同社の今期(17年3月期)の純利益は前期比1.4%増の1250億円を見込む。売上高は同2.3%増の2兆5500億円の見通し。イメージング、医薬品事業を含むインフォメーション、ドキュメントの3部門で増収増益を予想する。

  助野氏は神戸市出身。京都大学法学部を卒業後、同社に入社し、主に経理・財務畑を歩んだ。経営企画部長などを歴任し、米国や英国での駐在経験もある。富士フHDの株価は3日午前10時25分現在、前日比0.3%(11円)高の4343円で取引されている。

(第6段落に株価を追加しました.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE