米国株:S&P500種、ほぼ変わらず-製造業指数が下支え

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1日の米株式相場はほぼ変わらず。製造業活動の活発化を示す指標が発表され、弱い海外経済と対照的になった一方、今夏の利上げを警戒する姿勢も強かった。

  米供給管理協会(ISM)が発表した5月の製造業総合景況指数が前月から上昇すると、取引開始直後に下げていた株価は堅調となった。ヘルスケアや生活必需品銘柄が上昇する一方、通信サービスやハイテク、選択的消費株が下げた。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%上げて2099.33で終了。ダウ工業株30種平均は2.47ドル高い17789.67ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.1%上げて6日続伸。

  センター・ファンズのジェームズ・アベート最高投資責任者(CIO)は製造業景況指数について、「縮小期にはないが、非常に低い成長という環境下で横ばい状態が続いていることを基本的に示している」と指摘した。

  5月のISM製造業景況指数は前月から上昇。新規受注の増加が示され、製造業が年初の低迷から回復しつつあることを示唆した。仕入れ価格指数が2011年6月以来の高水準となり、価格圧力の強まりも示された。

  一方、中国とユーロ圏の製造業指数は活動の弱い拡大を示し、海外のぜい弱性が米国に波及するリスクが残っていることを示唆した。経済協力開発機構(OECD)は今年の米国と日本の成長見通しを下方修正。世界経済が自己実現的な「低成長のわな」に陥りつつあり、そこでは超緩和的な金融政策が益よりも害をもたらすリスクがあると警告した。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が午後公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米経済は4月半ば以降、大半の地域で緩慢なペースで拡大し、労働市場は引き締まった。 雇用主は引き続き従業員を増やし、賃金もやや上昇しつつあるとしている。

  S&P500種の全10セクターのうち7セクターが上昇。生活必需品やヘルスケア、公益事業がけん引役となった。一方、通信サービスやハイテク、選択的消費株は指数全体の足を引っ張った。

原題:S&P 500 Closes Little Changed for Second Day Amid Factory Data(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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