米国債:イールドカーブがフラット化、製造業拡大で利上げ観測

更新日時

1日の米国債市場では償還期限の短い国債が下落。米国の製造業が予想以上に拡大し、米金融政策当局による利上げ観測が強まった。

  10年債は上げ幅を縮小。米供給管理協会(ISM)が発表した5月の製造業総合景況指数によれば、製造業は予想外に拡大ペースが加速した。米連邦準備制度理事会(FRB)が1日公表 した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米経済は4月半ば 以降、大半の地域で緩慢なペースで拡大した。2年債と10年債の利回り格差は5月13日以降で最もフラット化し、07年以来の最小となった。

  三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)はISM統計は「予想よりも良好だった。たいていの市場参加者は低下を見込んでいた」と述べ、「当局にとっては第2四半期にかけて景気回復を示す新たな兆候と受け止められるだろう」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.90%。同年債(表面利率0.875%、償還2018年5月)の価格は1/32下げて99 30/32。

  10年債利回りは1bp下げて1.84%、一時は1.8%をつけた。30年債利回りは3bp下げて2.62%。

  5月のISM製造業総合景況指数は51.3と、前月の50.8から上昇した。同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を示す。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は50.3だった。

  ベージュブックによれば雇用主は引き続き従業員を増やし、賃金もやや上昇しつつあるとしている。

  ブルームバーグがまとめた先物トレーダーのデータによれば、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが決定する可能性は22%織り込まれている。7月利上げの確率は約53%。

  ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は「金融政策当局者は金利正常化を望んでいる」と述べた上で、金利は「非常に緩やかなペースで」上昇するだろうと続けた。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は5月27日、米経済の改善が続いており、「今後数カ月のうちに」追加利上げが正当化されるとの認識を示した。この発言を受けてトレーダーの間で利上げ観測が強まった。

  2年債と10年債の利回り格差は93bpに縮小。一時は92bpをつけた。

原題:Treasuries Yield Curve Flattens as Factory Gains Boost Fed Views(抜粋)

(相場を更新し、第5段落以降を追加します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE