PIMCOの新造語は「不安定な安定」、世界はリスク上昇の新時代へ

  • 金融政策の消耗と一部主要国の突出した債務が重大なリスクに
  • インフレ連動債や高リターン証券を選択するアクティブ運用が有効

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)はこれまでに、低成長時代を指す「ニュー・ノーマル」や政策金利の低水準が続く「ニュー・ニュートラル」という新しい言葉を生み出してきた。

  世界は今、中央銀行の緩和政策の効果が弱まり、リスクが高まる新時代に入りつつある。PIMCOがこれに冠した新しい言葉は「不安定な安定」だ。

  PIMCOのグローバル戦略アドバイザー、リチャード・クラリダ氏はインタビューで、「不安定な安定と呼んでいいだろう。積極的な金融政策から得られる効果は減っていると思う。まだプラスではあるかもしれないが、減っている」と話した。

  PIMCOは1日に、3-5年の長期見通しを発表。その中で「不安定な安定」という語を採用した。2008年の金融危機の後にはニュー・ノーマル、14年にはニュー・ニュートラルという言葉を使い流行させた。

  今回のリポートは、欧州と日本の中銀がマイナス金利を採用し、資産購入による景気刺激を続ける中で、これ以上の措置の効果は限られるとの見解を示した。「金融政策の消耗と一部の主要国・地域の突出した債務が世界の景気回復と金融の安定に対する重大なリスクとなる明確な可能性がある」と指摘した。  

  リポートは主としてデフレと景気減速のリスクを指摘する一方で、インフレ連動債の購入も勧めている。日本と欧州のマイナス金利に対する防衛という観点から、指標よりも高いリターンをもたらす証券を選択するアクティブ運用も有効という。
  

原題:Pimco Sees ‘Insecure Stability’ Era Marked by Escalating Risks(抜粋)

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