中国台頭背景にアジアの防衛支出膨らむ-防衛企業、ビジネス機会探る

  • アジア太平洋の防衛支出、北米に並ぶ見込み-IHSジェーンズ
  • 中国は南シナ海でも防空識別圏を設定する公算とSCMP紙

中国の軍事力増強を背景にオーストラリアやベトナムなどアジア太平洋の国々が防衛力強化に動いており、世界の防衛企業がビジネス機会を探っている。

  IHSジェーンズはアジア太平洋地域での防衛支出が2020年までに23%増え年間5330億ドル(約58兆6000億円)に達すると予測し、防衛予算が膨らみ続けると見込む。予想通りなら同地域は北米と並ぶ支出規模となる。北米は現在、世界の防衛支出の半分近くを占めているものの、その割合は3分の1に低下する見通しだ。

  サーブ・アジア・パシフィックのダン・エンステット最高経営責任者(CEO)は、「この地域の軍の大半で幅広い近代化需要がある。国家安全保障ニーズの変化に対応できない古くかつ時代遅れになりつつある防衛装備を示す多くの例がある」と述べた。同社は潜水艦やミサイル、レーダー、戦闘機などを扱っている。

  ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、豪州とニュージーランドを含めたオセアニアとアジアの軍事支出は15年に合わせて5.4%増えた。世界の軍事支出は1%増と、アジア太平洋地域の伸びの大きさが目立つ。国別ではインドネシアが16%増、フィリピンが25%増、ベトナムが7.6%増えた。

  中国は東シナ海や南シナ海の海域で領有権を主張し、近隣諸国との摩擦を抱えている。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は1日、匿名の当局者からの情報として、中国が南シナ海に防空識別圏を設定する可能性があると報じた。中国は13年に東シナ海での防空識別圏設定を宣言している。

原題:Asia Defense Spending Rises in China’s Shadow, Driving Deals (1)(抜粋)

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