ゴールドマン社長:M&Aの見通しは明るい-活発だった昨年に続き

  • 低金利と低コストの資金調達が今年のM&A押し上げも-コーン社長
  • ゴールドマンの米欧債券事業に楽観的と語る

 米ゴールドマン・サックス・グループのゲーリー・コーン社長は5月31日、昨年の企業の合併・買収(M&A)を過去最大規模に押し上げた要因は現在も存在すると述べ、M&A事業の見通しは引き続き明るいと指摘した。

  コーン社長(55)はニューヨークで開かれたドイツ銀行主催の投資家会合で、「低金利な上に低コストの資金調達が可能で成長率が鈍化する現在の環境にあっては、このサイクルの一部では引き続きさらなる合併活動が見られるとわれわれは依然考えている」と述べた。ブルームバーグのデータによると、市場のボラティリティ(変動性)が潜在的な買い手を脅かす中、今年1-3月(第1四半期)に発表されたM&Aの規模は約3000億ドル(約33兆2000億円)と2014年1-3月期以来の低水準となった。昨年通年では製薬や通信、ハイテク分野で大型案件が相次いだことも寄与し、約4兆ドルの規模だった。また今年に入って規制当局が競合企業同士の統合に厳しい姿勢を取っているため、幾つかの案件が阻止された。

  同社長は経費節減という動機が「昨年のM&Aサイクルを導いた」とし、「企業は統合することができ、その論拠は経費ないし重複コストの削減だった」と説明した。
  
  コーン社長はさらに、自社の債券事業に楽観的だとも指摘。米欧の競争相手の一部は同事業を縮小しているが、米欧のトレーディング収入は回復し得るとも語った。同社の1-3月期の合併助言業務を含む投資銀行業務の収入は前年同期比23%減の14億6000万ドル。トレーディング収入全体は債券取引収入が17億ドルに減少したことから、前年同期比37%減の34億4000万ドル。

  コーン社長によれば、ゴールドマンは12年初めから債券部門従業員を10%削減しており、同部門の報酬も20%強減少した。

原題:Goldman’s Cohn Says M&A Outlook Remains Bright After Strong ‘15(抜粋)

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