米デルのMBO、株主への支払いは過少と判断-恩恵は限定的

  • 株主は1株約4ドルの上乗せ分を受け取る権利があると裁判所が判断
  • 権利のある一部投資家へのデルの支払い額は1870万ドルと金利分

  米デルが2013年に実施したマネジメント・バイアウト(MBO、経営陣による買収)では、株式価値が公正に評価されておらず、株主は1株当たり約4ドルの上乗せ分を受け取る権利があると裁判所が判断した。しかし、株主の大部分はこの判断による恩恵にあずかることはなさそうだ。

  約3400万株を保有していた投資家は、13年に同社を共同で買収した創業者のマイケル・デル氏と投資会社シルバーレイク・パートナーズが支払った13.88ドルの2倍余りとなる1株当たり28ドルを受け取る権利があったと主張。これに対してデラウェア州衡平裁判所のトラビス・ラスター判事は31日、同社株式の価値を17.62ドルと判断した。

  一方で、ラスター判事は提訴した株主の保有株式のうち2900万株を手続き上の理由で今回の権利対象から除外した。その結果裁判所判断に従ってデルが株主に支払わなければならない分は、250億ドルの買収価格の0.1%にも満たない1870万ドルにとどまる。株主には利子も支払われるため株主が受け取るのは3000万ドル余りとなる。

  デルの広報担当者デビッド・フリンク氏は裁判所判断に関するコメントを控えた。デルの価値評価に反論した株主側の弁護士スチュアート・グラント氏もコメントを控えている。

  デラウェア州法では、買収案件の手続き完了時まで株を保有した投資家にのみ株主権利があるとされている。

原題:Dell Shareholders Underpaid in Buyout but Most Won’t Benefit (1)(抜粋)

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