資産運用業界は再編へ、パッシブ優位に-ブラックロックのフィンク氏

  • パッシブにさらに向かう大規模シフトが起きるとフィンク氏は予想
  • アルファを思うように実現できない運用会社があまりに多いと指摘

世界最大の資産運用会社である米ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は、資産運用会社がベンチマークを上回るリターンを思うように実現できず、米労働省の新たな規則もパッシブ戦略に有利に働く状況で、業界再編が今後起きると予想した。

  フィンク氏は5月31日に開かれたドイツ銀行のグローバル金融サービス会議で、アルファ(ベンチマークを上回る運用成果)を生み出すのに苦戦する資産運用会社があまりに多いと指摘。退職資産を運用するブローカーに自社の利益よりも顧客の利益を優先することを義務付ける米労働省の新規則も、パッシブ戦略にプラスに働くとの見方を示した。

  同氏は「パッシブにさらに向かう大規模シフトが起きるとわれわれは基本的に考えている」と発言。その一方で、そのようなシナリオの下でどこが買い手になるかは分からないと語った。

  投資家がアクティブ運用のリターン低下に幻滅し、株式ファンドからは過去1年間で約1930億ドル(約21兆3400億円)の資金が流出。こうした資金はインデックスファンドに振り向けられている。この逆風に見舞われ、運用報酬が高い資産運用会社の中でも特にヘッジファンドが大きな打撃を受けている。

  ヘッジファンド運営会社サード・ポイントを率いるダニエル・ローブ氏は4月にヘッジファンド業界が「決壊」の最初の段階にあるとの見解を示し、米投資会社ブラックストーン・グループのハミルトン・エバンス・ジェームズ社長も、ヘッジファンドの運用資産の約4分の1が失われる可能性があると先週述べていた。

原題:BlackRock’s Fink Expects Consolidation Among Asset Managers (1)(抜粋)

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