バフェット氏に80億ドルの「悪材料」、クラフト・ハインツ優先株償還

  • バークシャーが2013年に取得した優先株は近く償還へ
  • 優先株投資でバークシャーに年間9%の配当支払い

米資産家ウォーレン・バフェット氏は、投資・保険会社バークシャー・ハサウェーによるクラフト・ハインツへの投資の償還金として、80億ドル(約8850億円)余りを近く受け取る。

  バフェット氏は直近の株主宛て書簡で、「これはクラフト・ハインツには朗報になる一方でバークシャーにとっては悪材料になる」と指摘した。

  理由は簡単だ。食品大手のクラフト・ハインツはバフェット氏率いるバークシャーが保有する証券に対して年間9%、7億2000万ドルを支払っているからだ。バフェット氏が大口投資先を見いだしにくい状況でこのリターンは魅力的であり、現金を受け取ってもバークシャーのバランスシートではほぼゼロのリターンしか見込めない。

クラフト・ハインツの商品

Photographer: Matthew Lloyd/Bloomberg

  クラフト・ハインツは既に資金調達コストの低減に乗り出しており、ユーロ建てとドル建て債70億ドル相当を1.5-4.375%の金利で先週発行した。

  クラフト・ハインツ株は今年初めから5月27日の取引終了時までに16%上昇し、S&P500種加工食品株指数の6.8%高を上回るパフォーマンスとなっている。モトリー・フールのアナリスト、アシット・シャーマ氏は、資金調達コストの低下により資金をマーケティングや製品のイノベーションに向ける余地が広がると分析した。

  バフェット氏は2013年に投資会社3Gキャピタルと組んでケチャップメーカーのハインツを買収し、合意の一環として80億ドル相当の優先株を取得した。その2年後にハインツとクラフト・フーズ・グループが合併し、加工食品で世界屈指の企業が誕生した。バークシャーと3Gはクラフト・ハインツの過半数株式を所有している。13年の合意条件では、ハインツは優先株にプレミアムを支払って3年後に償還できることになっており、来週でその期間が終了する。

原題:Buffett Awaits $8 Billion of ‘Bad News’ With Kraft Heinz Payment

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