1-3月期の設備投資は4.2%増-12四半期連続増も伸び率は鈍化

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  • 市場予想はやや上回る、車や医薬品の研究開発が増加
  • 企業業績は2期連続の減収減益-原油価格下落や円高の影響で

1-3月期の全産業(金融・保険を除く)の設備投資額は、前年同期比で4.2%増と12四半期連続で増加した。伸び率は2期連続で縮小したものの、市場予想をやや上回った。

  財務省が1日発表した法人企業統計によると設備投資額は13兆6805億円で、伸び率は昨年10ー12月期の8.5%増から鈍化した。ブルームバーグの調査による予想中央値は2.4%増だった。内訳は、製造業が6.7%増、非製造業は2.9%増。国内総生産(GDP)に反映されるソフトウエアを除く設備投資は4.3%増と前期の8.9%増からは縮小。予想は4.0%増だった。

  1-3月期GDPは速報値で前期比0.4%増(年率1.7%増)と2期ぶりのプラス成長だった。うるう年効果に加えて個人消費と外需が全体を押し上げた。改定値は8日に発表される。

  みずほ証券の末広徹シニアマーケットエコノミストは発表後のリポートで、今回の法人企業統計の結果を受けて、GDPの改定値が「前期比0.6%増、同年率2.5%増になる」と予想。理由については「民間企業設備と民間在庫品増加が上方修正される」と見込んでいる。

  設備投資の製造業は、新型車や医薬品などの生産能力増強投資や研究開発関連施設投資が好調だった。非製造業でも発電所の安全対策投資や発電・送電施設の新設が相次いだほか、オフィスなど賃貸用物件の建設の増加がプラスに寄与した。

トヨタの米テキサス工場

Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg

  一方で、全産業の売上高は原油価格の下落による製品販売価格の低下などにより、332兆874億円と前年同期比で3.3%減。経常利益は自動車関連工場の生産停止や円高による輸出関連企業の利幅縮小を背景に15兆8997億円と同9.3%減となり、2期連続の減収減益となった。

  同省は景気認識について、設備投資の増加が続いているほか、経常利益が1-3月期としては過去4番目と高い水準にあることなどから、景気はこのところ弱さがみられるが、緩やかな回復基調が続いているとの判断を維持した。

(第1、5、6段落に詳細を加え、更新します.)
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