ブラジル株式市場は月間ベースで5月に流れが一転した。ボベスパ指数指数は同月、世界の主要株式指数で最低のパフォーマンスとなった。テメル大統領代行(副大統領)率いる政権の閣僚が政治的混乱に巻き込まれる中で、投資家は現政権がブラジル経済を上向かせるための政策を打ち出せるかどうかを見極めようとした。同指数は1-4月、政権交代により財政立て直しと景気てこ入れが図られるとの楽観的な見方から世界でパフォーマンス上位3番目となっていた。

  ボベスパ指数の5月の月間騰落率はマイナス10%で、下落率はブルームバーグが集計する世界の90余りの株価指数で最大だった。31日は前日比1%安の48471.71で終了。一時、0.6%上昇していた。

  ブラジル石油公社(ペトロブラス)は、石油価格の下落を受けて安い。エネルギー関連株は10業種の中で最低のパフォーマンスだった。ブラデスコ銀行が最も大きく指数の下げにつながった。ルイス・カルロス・トラブコ・カッピ最高経営責任者(CEO)と別の幹部2人が汚職などの罪で起訴された。

  ブラジル経済は昨年3.8%のマイナス成長で、今年も同程度の縮小が見込まれている。停職中のルセフ大統領に代わり12日に大統領代行となったテメル氏は財政立て直しに向け歳出抑制を計画。信用格付けがジャンク級に引き下げられた同国への投資家からの信頼回復を目指す。現在、投資家は議会がこうした変革を承認するか注視している、とインフィニティ・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、 ジェイソン・ビエイラ氏(サンパウロ在勤)は指摘する。同氏は「市場は緊張し、用心している」と語った。

  地元メディアは、シルベイラ透明性・監察・監督相が「洗車作戦」として知られる汚職捜査を批判し、捜査対象の政治家に対しアドバイスを行った会話の録音を公表。同相は30日夕方に辞任し、23日のジュカ企画・予算管理相に続き、発足から約2週間でテメル政権から2人の閣僚が去ったことになる。

原題:Brazil Stocks Are World’s Worst as Corruption Concern Resurfaces(抜粋)

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