顧客のヘッジが原因、中国株価指数先物の急落-金融先物取引所

  • 香港市場でも5月16日に株価指数先物で同じような急落が起きていた
  • 投資家は市場の流動性に注意を-中国金融先物取引所

中国金融先物取引所(CFFE)は5月31日に起きた株価指数先物の急落について、同先物をヘッジのために使った投資家1人が引き起こしたと発表した。

  CSI300指数先物6月限は現地時間午前10時42分(日本時間同11時42分)ごろに値幅制限いっぱいの10%安まで急落。その後1分足らずで急落前の水準近くまで戻した。この動きは投資家が同先物を現行市場価格で398枚注文したことがきっかけとなった。この注文は連続的に執行され、幅広い売りを引き起こしたとCFFEは発表資料で説明した。投資家の氏名などは明らかになっていない。

  5月16日には香港市場でもハンセン中国企業株(H株)指数先物が同じように急落し、中国の景気減速や人民元安といった状況下で投資家の懸念が強まった。中国の株価指数先物市場は昨年7月まで取引が活発だったが、昨夏の大幅な株安を受けて当局が過度な投機と見なす取引を規制したことから売買が細っている。31日のCSI300指数先物の急変動は原資産であるCSI300指数にはほとんど影響なく、同指数は3.4%上昇した。

  東証期貨の方世聖バイスゼネラルマネジャー(上海在勤)は電話取材に対し、「市場の商いが現在、非常に薄いので、大きな注文が入ると相場変動が大きくなる可能性が非常に高い」と述べた。

  CFFEはウェブサイトに掲載した発表資料で、先物の急落を引き起こした顧客のカウンターパーティーは「非常に多岐にわたっている」と説明。投資家に対し、市場流動性に注意を払い、過剰なボラティリティ(変動性)を避けて慎重に取引を行うよう呼び掛けた。

原題:China Futures Exchange Says Client’s Hedging Caused Flash Crash(抜粋)

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