米国株:S&P500種はほぼ変わらず、月間では3カ月連続で上昇

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31日の米株式市場ではS&P500種株価指数がほぼ変わらず。個人消費支出が大幅な伸びを示したことから、早ければ今夏にも政策金利が引き上げられるとの観測が強まった。同指数は月間では3カ月連続で上昇した。

  S&P500種は取引終盤で急速に安値から戻した。取引終了をもって有効となるMSCIグローバル指数の銘柄入れ替えを控え、出来高が膨らんだ。消費堅調の兆候が表れたにもかかわらず消費関連銘柄は下落。原油相場と共にエネルギー株も下げた。マイクロソフトが取引終了にかけて急速に上昇し、ハイテク株は下げを埋めた。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.1%下げて2096.96で終了。一時は0.5%下げた。月間ではほぼ2年ぶりの長期上昇局面。2100を突破した後、同水準を維持できなかったのは今年に入って2度目。ダウ工業株30種平均は86.02ドル(0.5%)安い17787.20ドルで終えた。一方、ナスダック総合指数は0.3%上昇。

  ブリンマー・トラストのアーニー・セシリア最高投資責任者 (CIO)は「6月利上げは適切との見方に市場は慣れつつある」と指摘。「経済統計は良好で原油相場は狭いレンジで推移しており、劇的なことは何もない。薄商いの中をじり安になっている。相場を動かすような材料がない時はじりじりとした動きになりやすい」と述べた。

  ボーイングが2.4%、ウォルト・ディズニーが1.1%それぞれ下落したため、ダウ平均は他の株価指数よりも下げがきつい。ジェフリーズはリポートで、最新鋭の空中給油・輸送機「KC-46」プログラムの遅延がボーイングの利益を抑制すると指摘した。ディズニーの「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」の週末の北米興行収入は、アナリスト予想を大きく下回った。 

  S&P500種は5月全体で1.5%上昇。前週はアップルが5日間としては3月以来の大幅高になるなどハイテク株が上げを主導し、同指数は6カ月ぶり高値を付け、4月下旬に失われた騰勢が息を吹き返した。年初からこの日までの上昇率は2.6%。

  米経済が利上げに耐え得るかどうかを判断する上で、当局や投資家は経済指標に注目しているが、この日発表された統計は強弱まちまちだった。4月の米個人消費支出(PCE)はほぼ7年ぶりの大幅な伸びとなった。一方、5月の消費者信頼感指数は予想外に下げて6カ月ぶりの低水準。

  S&P500種の全10セクターのうち6セクターが下落。エネルギーや素材、生活必需品、金融の下げが目立った。一方、電気通信サービスや公益事業は上げた。

  

原題:S&P 500 Closes Little Changed to End May With Third Monthly Gain(抜粋)

(第2段落と第5段落以降を追加し、更新します.)
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