米国債:2年債、月間ベースで12月以来で最悪のパフォーマンスに

更新日時

31日の米国債市場では2年債が月間ベースで昨年12月以来で最悪のパフォーマンスになった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月に初回利上げに踏み切った。トレーダーの間では、FOMCが来月にも2度目の利上げを決定する可能性があるとの見方が広がっている。

  この日の2年債利回りは低下。ブルームバーグ・ECO・USサプライズ指数によれば経済指標がエコノミスト予想を上回る幅は2015年1月以来で最大となった。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は5月27日、米経済の改善が続いており、「今後数カ月のうちに」追加利上げが正当化されるとの認識を示した。金融先物トレーダーの間では6月のFOMCで追加利上げが決定する可能性を24%織り込んでいる。3週間前は4%だった。年末までの利上げは74%織り込まれている。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前営業日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.88%。利回りは月間ベースで10bp上昇と、昨年12月以来で最大の上げ幅だった。同年債(表面利率0.875%、2018年5月償還)価格は100。10年債利回りは1.85%でほぼ変わらずとなった。

  英国の欧州連合(EU)離脱支持派が世論調査で残留支持派をリードしていることが明らかになり一部の投資家は動揺を見せた。

  RBSセキュリティーズの米州戦略責任者、ジョン・ブリッグス氏は「英国のEU離脱はリスク要因としては悪材料だが、不透明感の高まりから質への逃避という観点では強材料となるだろう」と述べた。 

  シカゴ製造業景況指数が予想外に低下したことも米国債を押し上げた。5月の米個人消費支出(PCE)は予想を上回る伸びとなり、金融当局がインフレ目標の基準とするPCE価格指数は2015年5月以来の高い伸びを示した。

  CRTのストラテジスト、デービッド・エーダー、イアン・リンジェン両氏は「市場参加者は6月利上げを決定付ける要素は何か、もしくは次回のFOMC会合で今後の見通しを損なうものは何かを見極めようとしている」と述べた。

原題:U.S. 2-Year Notes Set for Worst Month Since December on Fed Bets(抜粋)

(相場を更新し、第5段落以降を追加します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE