クリントン氏に追い風となるか、オバマ大統領の高支持率

米大統領選の共和党候補指名が確実となった不動産王のドナルド・トランプ氏と、民主党の候補指名獲得を目指すヒラリー・クリントン前国務長官は、このところの一連の世論調査で互角の支持率となっている。

  ただ、ある数字を見るとクリントン氏の方がずっと有利と受け止められる。それはオバマ大統領の支持率だ。

  過去の事例を見ると、11月の本選までまだ間があるこの時点では、想定される候補者同士の支持率の世論調査よりも、現職大統領の人気度の方が、経済統計の好不調と相まって、最終的な勝者を占う上で確度が高いケースが多かった。

  米テキサス大学のクリストファー・ウレジエン教授(政治学)は「選挙は1つの選択だが、選択の多くの部分は人々が同じ路線にとどまりたいか否かに関するものだ」と指摘。「国民の投票上の選択は、人々が現職大統領と経済の現状についてどう考えるか次第だ」と語った。

  こうした事実は、オバマ政権第1期の国務長官を務め、大統領の実績を支持し、バーニー・サンダース上院議員と候補指名を争うクリントン氏には、朗報と言えるだろう。クリントン氏はほぼ過去1年を通じ、トランプ氏との一騎打ちを想定した場合に支持率で大差を付けてきたが、最近の3つの全米世論調査では、現時点で投票が行われた場合、大接戦となることが示されている。

  オバマ大統領の支持率は過去12週中11週で50%以上で推移し、5月22日終了週は51%だった。ギャラップのデータによれば、これはレーガン大統領が政権2期目の同じ時期に記録していたよりも2ポイント高い数字。

原題:Obama’s Numbers Better Read on 2016 Than Clinton-Trump Polls (1)(抜粋)