中国の投資家が極める「5月に売り逃げろ」-2カ月連続トリプル安

「5月に売り逃げろ」という市場の格言があるが、これを中国の投資家は忠実に実践している。

  中国の通貨と株式、債券の相場は今月いずれも月間ベースで続落。ブルームバーグのデータによれば、2カ月連続のトリプル安は少なくとも2006年以来初めて。人民元は5月に入り1.6%値下がりしており、このままいけば月間下落率は昨年の実質的な切り下げ以降で最大となりそうだ。株価指標の上海総合指数は31日の取引では上昇しているものの、月間では1.9%下落。中国の国債相場はここ1年で最大の落ち込みで、10年債利回りは9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇している。

  中国の4月の経済指標が予想を下回ったほか、共産党機関紙の人民日報が同国の債務負担について警告したことで追加緩和期待が後退。投資家は一段と弱気に転じた。ただ、今年に入り中国市場を席巻したパニック再発の兆しはほとんど見当たらず、トレーダーは米連邦公開市場委員会(FOMC)やMSCIが世界的な株価指標に中国株を採用するかどうかの決定といった、来月の主要イベントに焦点をシフトさせつつある。

  珩生鴻鼎資産管理の戴明ファンドマネジャー(上海在勤)は「景気回復が続く可能性は低く、政府は大規模な刺激策を講じないというのが市場の見通しだ」と指摘。「6月に直ちに状況が改善される公算は小さく、上振れ余地はそれほどない」と述べた。

原題:China Takes Sell in May to Extreme as Yuan, Stocks, Bonds Drop(抜粋)

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