商品ヘッジファンドに今年5600億円流入-原油上昇で低迷から回復

  • 投資が戻り、資産運用会社は再び利益を上げている
  • アンデュラン氏のファンドやZPエナジーが好調

原油価格の上昇により、長く低迷していた商品ヘッジファンドが活気づいている。商品ヘッジファンドは4年間にわたって現金と顧客を失っていたが、各社は再び利益を上げ顧客を獲得しつつある。

  eベストメントが集計したデータによると、商品ヘッジファンドには今年に入って約50億ドル(約5600億円)が流入。1-3月(第1四半期)の流入額は2009年以降で最大となった。

  スチュアート・ジマー氏率いるZPエナジー・ファンド(ニューヨーク)の顧客向け書簡によれば、同ファンドのリターンはプラス18%を超え、石油トレーダーのピエール・アンデュラン氏率いる運用資産11億ドルのコモディティーズ・マスター・ファンド(ロンドン)はプラス12.7%となり、投資家を引きつけている。両ファンドの担当者はコメントを控えた。

  カイロス・パートナーズのミシェル・ゲスアルディ最高投資責任者(CIO、ロンドン在勤)は「原油価格と大半の商品が大幅に下落する中で生き残ったファンドは、真のヘッジファンドであることは明らかだ。この資産クラスで運営しているファンドは多くなく、その中の一部は極めてボラティリティ(変動性)が高い」と指摘する。同氏は25億ドル相当の運用を手掛け、商品ファンドへの投資を再開した。

  原油は1バレル=26ドルに下落後、現在は50ドル近辺で推移。金相場は今年に入って約14%、大豆は24%、それぞれ上昇している。投資家らは、米景気拡大が世界の経済成長を促すと予想している。シティグループによれば、商品価格が1-3月の安値水準に戻る可能性は低い。同行は今週、金属や穀物などの価格見通しを引き上げた。

原題:Unloved Commodity Hedge Funds Get $5 Billion Embrace on Oil Gain(抜粋)

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