円が下落、豪指標好調や中国株高でリスク選好-対ドル111円台前半

更新日時
  • 円は主要16通貨に対して全面安、豪ドル高が主導
  • 中国株高などでリスクオンの流れ、円安余地ありそうだ-BofA

31日の東京外国為替市場では円が下落し、対ドルでは1ドル=111円台前半を中心に推移した。米早期利上げ期待を背景にドルが底堅さを維持する中、オーストラリアの経済指標が好調だったことや中国株の上昇を受けてリスク選好に伴う円売り圧力が加わった。

  午後3時5分現在のドル・円相場は111円28銭付近。円は主要16通貨全てに対して前日終値から下落。対ドルでは午前9時すぎに110円80銭まで円高に振れた後、一時は111円35銭に水準を切り下げた。

  バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ外国為替本部の岩崎拓也営業本部長は、「豪ドルが予想を上回る経済指標を受けて上昇、上海総合指数が大きく上昇するなど、リスクオンの流れになっている」と指摘。それ以外でも英の欧州連合(EU)離脱リスクも弱まるなど、「円安余地はありそうだ」とみる。

  豪州で発表された4月の住宅建設許可件数は前月比3.0%増加と、ブルームバーグがまとめた市場予想中央値の3.0%減に反してプラスとなった。これを受けて豪ドル買いが活発化し、対円では一時1豪ドル=80円70銭付近と、3日以来の高値を付けた。

  
  中国株は上海総合指数が続伸して始まり、上げ幅を拡大する展開となっている。東京株式市場では、日経平均株価が中国株高に連れて午後の取引で上昇基調を強め、前日比166円96銭高の1万7234円98銭と5営業日続伸して引けた。

  この日の米国時間には4月の個人所得・支出や5月の消費者信頼感指数などの経済指標が発表される。外為どっとコム総合研究所の石川久美子研究員は、海外市場にかけては「米英が休場明けで急に参加者が増える中、前週末のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けた早期利上げ期待が高まりやすい環境」とし、米経済指標などで追い風が吹けば112円くらいまではあり得ると話した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE