中国株に大規模な空売り、再び-昨年の相場大崩れ前のレベルに急増

  • CSOP・FTSEチャイナA50ETFへの空売り、1年ぶり高水準
  • 人民元は今月、昨年8月以来の大幅な月間下落率となる公算

中国株が再び、空売り投資家の標的となっている。

  マークイットとブルームバーグが集計したデータによれば、中国本土株に連動する香港最大級の上場投資信託(ETF)「CSOP・FTSEチャイナA50ETF」対する空売りが今月に入って約5倍に膨らみ、1年ぶりの高水準となった。空売りが前回これほど増えた際は、その後に中国の強気相場が大幅な下げに転じ、慎重な見方に十分な根拠があったことが証明された。

  先行きに悲観的な投資家は、人民元が下落する中で中国株にあらためて売り圧力がかかるとの予想に基づいてポジションを構築している。人民元は今月このままいけば、昨年8月の実質切り下げ以降、月間ベースで最大の下落率で取引を終える。中国経済の見通し悪化に加え、米金融当局が利上げ準備を進めていることを受けたドル上昇が元安につながっている。

  UBSグループの陸文傑ストラテジスト(上海在勤)は「一部のマクロファンドが通貨の動きから利益を得ようと指数先物を空売りする機会を探っている」と指摘。「米利上げの可能性が高まっていることで、人民元に下落圧力がかかっている」と述べた。

  「CSOP・FTSEチャイナA50ETF」に対する空売り比率は25日に6.1%と、2015年4月以来の高水準となった。昨年、中国株式相場がピークを付けたのは、その2カ月後。同ETFへの空売り比率は今年4月末は1.3%だった。ブルームバーグとマークイットの集計データによると、米上場の「iシェアーズ中国大型株ETF」に対する空売り比率は同じく今月25日に18%と、2年ぶりの高水準に急上昇した。1カ月前は3%にすぎなかった。
 
原題:The Big Short Is Back in Chinese Stocks as Yuan Losses Escalate(抜粋)

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