UBS:原油より大手石油株に投資-原油相場が40ドルに下落と予想

  • 石油各社は支出を削減するとともにバランスシート強化
  • 今週開催のOPEC総会は「あまり大きな」成果生み出さない見込み

原油を購入するのではなく、原油を生産する大手企業の株式を保有すべきだとの見方を、UBSグループが示した。

  UBSのウェルスマネジメント部門で商品・為替担当エグゼクティブディレクターを務めるウェイン・ゴードン氏は30日、シンガポールでのインタビューで「私は大手石油会社の株式を保有している。現在は価格の動きに以前ほど敏感に反応せず、配当も支払われるからだ」と説明。英BPや米コノコフィリップスなどの企業は支出を減らすとともに、バランスシート強化で原油より魅力が増しているが、原油価格は短期的に1バレル=40ドルに下落すると予想されると述べた。

  原油価格は2月に12年ぶりの安値を付け、石油メジャーは設備投資削減や掘削契約の再交渉、人員カット、プロジェクト延期などで価格下落を切り抜けてきた。米国の原油生産が減少する一方、カナダとナイジェリアで供給に支障が出たため、原油価格はそれ以降、80%余り上昇した。ゴードン氏はこれらの予想外の供給減少について、一時的なものだと指摘。価格が回復する中、米国の生産減少ペースも鈍化する可能性があるとの見方を示した。

  ゴードン氏はブルームバーグテレビとの別のインタビューで、6月2日の石油輸出国機構(OPEC)総会について、「今回の総会はあまり大きな成果を生み出さないと考えている。現時点で鍵となるのは、原油上昇に伴い米国の未掘削油井の探鉱と生産が始まるかどうかだ」と述べた。
  
原題:UBS Picks ‘Big Oil’ Stocks Over Crude as Prices Seen Back at $40(抜粋)