世界の債券相場と新興国通貨が下落、FRB議長発言でドルは上昇

  • 新興国通貨は月間ベースで昨年8月以来最大の下げとなるペース
  • 米英が休場のため米州と欧州の売買高は平均の半分下回る

30日の金融市場では、米金融政策の動向が世界の市場を支配し、債券相場や新興国通貨に打撃を与えた。

  5月の新興国通貨は昨年8月以降で最大の下げとなるペース。金価格は9営業日続落となり、ここ1年で最長の下げを演じた。数カ月以内に利上げする可能性が高いとのイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の27日の発言を受けて10年物米国債先物は急落し、ドイツ国債が下落したことから、メキシコ・ドル建て債も安くなった。メキシコとブラジルの株式相場は欧州市場の流れを引き継ぎ前週末終値を挟んで一進一退の動き。米国と英国の市場が祝日で休場のため、米州と欧州の売買高は平均の半分を下回った。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は月間ベースで2014年9月以来最大の上昇となるペース。フェデラルファンド(FF)金利先物市場に織り込まれた7月末までの米利上げの確率が2倍強に高まり59%となったことが背景。

  ブラジルみずほ銀行のチーフストラテジスト、ルシアノ・ロスターニョ氏は「米金融当局が引き続き基調を決めており、いずれ行う利上げについて市場に準備させている」と指摘。「今週発表の雇用統計は投資家に決定要因として明らかな道筋を指し示し、ポジションを整えることを可能にするだろう。投資家は今日のような商い低調な日に一部利益を確定しようとしている」と付け加えた。

原題:Bonds Fall With Emerging Markets as Dollar Gets Lift From Yellen(抜粋)

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