ロンドン外為:円が下落、消費増税延期の見方で一時1カ月ぶり安値

30日のロンドン外国為替市場では円が下落。対ドルでは一時1カ月ぶり安値を付けた。日本の消費増税延期が現実的になってきたことから、経済成長を維持する必要性が浮き彫りになった。

  円は先進国通貨の中で下落率がトップ。ドルは前週末とほぼ変わらず。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は27日、政策金利の引き上げが恐らく数カ月内に「適切になるだろう」と述べた。

  商品先物取引委員会(CFTC)がまとめた最新のデータによると、ヘッジファンドや運用担当者が建てているドルのロングポジションは昨年11月以来の大幅増加となり、4月に売り越しとなっていた持ち高は買い越しへと転じた。この日のユーロ相場は上昇。5月のユーロ圏景況感指数が2カ月連続で上昇したことが好感された。

  コメルツ銀行の為替ストラテジスト、トゥ・ラン・ニュエン氏(フランクフルト在勤)は、「消費増税の延期が一段と明確になるにつれて、円は下げた」と指摘。「ドルについては、イエレン議長が市場の観測を確認した。つまり6月か7月の利上げが可能性が高いということだ」と述べた。

  ロンドン時間午後2時現在、円は0.8%下げて1ドル=111円17銭。一時は4月28日以来の安値に下げる場面もあった。円は対ユーロでは1%安い1ユーロ=123円85銭。ユーロは対ドルで0.3%上昇の1ユーロ=1.1138ドル。英国と米国はこの日、祝日で株式や債券市場などは休場。

原題:Yen Falls on Tax-Delay Talk as Market Goes Long Dollar on Yellen(抜粋)

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