新興市場通貨が下落、FRB議長発言響く-高利回り資産の魅力後退

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新興市場通貨の指標は30日に下落し、8月以来最大となっている月間の下げ幅を拡大した。6月ないし7月の米利上げを示唆する兆候が増える中、投資対象としての高利回り資産の魅力が後退した。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が27日、米経済の改善が続いており、恐らく「今後数カ月のうちに」追加利上げが正当化されるとの認識を示した後、アジア通貨を中心に為替相場が下落。ブルームバーグ・ドル・スポット指数が月間ベースで2014年9月以降で最大の上げ幅を拡大する一方で、南アフリカ共和国のランドは2営業日続落し、中国は人民元中心レートを引き下げた。ただブラジル・レアルは4月の基礎的財政収支の黒字幅が予想を上回ったことを受け上昇。ロシア・ルーブルもニューヨーク原油相場高に伴い上げた。米英市場の休場で取引高は少なかった。

  MSCI新興市場通貨指数はニューヨーク時間30日午後4時8分(日本時間31日午前5時8分)現在、0.4%下落。5月に入ってからは3%下げており、月間でマイナスとなれば今年1月以来となる。韓国ウォンはこの日1.1%安と、ブルームバーグが調査するアジア24通貨の中で最も下げた。月間でもマレーシア・リンギットに次ぐ下げ幅。

原題:Most Emerging Currencies Bruised by Yellen as Rates Seen Rising(抜粋)