【個別銘柄】日産自高い、アインHや太平洋セメ急伸、Uアローズ急落

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30日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  日産自動車(7201):前営業日比3.8%高の1105円。野村証券は目標株価を1400円から1650円に引き上げ、セクターのトップピックとして推奨した。株主還元の大幅拡大は経営陣の株主重視の姿勢の表れと考える上、三菱自動車との資本業務提携で成長性も一段と高まると評価。投資判断は「買い」を継続した。

  アインホールディングス(9627):17%高の7030円。2017年4月期営業利益は前期比12%増の163億円の見通し。医薬事業で調剤薬局の新規開発やM&A(企業の合併・買収)を積極化させるほか、物販事業での都市型ドラッグストアの継続的出店で事業規模の拡大を図る。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は157億円だった。また、会社側では年間配当予想を前期比10円増の50円とした。

  太平洋セメント(5233):6.1%高の298円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「オーバーウエート」、目標株価450円を継続した。退職給付費用の増加などから営業利益予想は若干下方修正したものの、年初来の下落で株価が織り込む同社業績は悲観的過ぎるとした。

  ユナイテッドアローズ(7606):5.5%安の3195円。アクセサリーブランドのクロムハーツ事業に関連する権利義務を新会社に承継させた上、16年12月から24年12月にかけブランド創業家一族に段階的に譲渡すると発表した。ドイツ証券では営業利益率が単体以上である同事業を継続事業として業績予想に織り込んでいるとし、今回の発表は中長期を中心に同証予想の売上高や利益を押し下げる要因となる点で印象は良くないとした。

  エイチ・アイ・エス(9603):3.9%高の2930円。発行済み株式総数の1.75%(金額30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表した。同時に16年10月期営業利益計画を228億円から前期比4.9%減の190億円に下方修正した。市場予想は203億円だった。ただ、ゴールドマン・サックス証券では震災影響正常化後の収益をみれば株価は割安だとし、投資判断の「買い」を継続。

  キッセイ薬品工業(4547):3%安の2395円。開発中の脊髄小脳変性症治療薬「KPS-0373」に関し、追加の第3相臨床試験を実施することを決めたと発表。13-15年に実施した第3相臨床試験の結果に基づき、今年度内の承認申請を目指してきたが、医薬品医療機器総合機構と協議した結果、さらなるデータの集積が必要と判断した。

  浜松ホトニクス(6965):3.8%高の2980円。380万株(金額100億円)を上限に30日から自社株買いを実施すると発表した。

  共英製鋼(5440):1.9%安の1694円。SMBC日興証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。原料である鉄くず価格の急落により、現在取り組んでいる製品出荷価格の値上げが未達に終わる可能性が高まってきたと分析。業績予想を下方修正した。

  ファナック(6954):2.4%高の1万6735円。発行済み株式総数の0.91%相当の自己株式を6月8日に消却すると発表。

  セントラル硝子(4044):2.3%安の552円。みずほ証券は目標株価を590円から550円に下げた。国内自動車用ガラスなどの厳しさから、17年3月期営業利益予想を150億円から140億円へ減額したことなどを反映した。投資判断は「中立」を継続。

  日本エンタープライズ(4829):6.2%高の257円。16年5月期営業利益予想を2億1000万円から前期比32%増の2億5000万円に上方修正した。コンテンツサービス事業での効率的な運用やコスト削減が寄与する。

  ユニゾホールディングス(3258):4.7%高の5400円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を6750円から7700円に引き上げた。国内外オフィスの積極投資やホテル単価上昇から17年3月期営業利益(同証予想130億円)は会社側の中期計画(最終年度の18年3月期目標127億円)を前倒しで達成すると予想した。投資判断は「買い」を継続。

  まんだらけ(2652):14%高の692円。株主優待制度を追加導入すると発表。継続保有期間1年以上で100株以上500株未満の株主に5000円分、1000株以上5000株未満は2万円など保有株式数に応じて同社店舗で利用できる優待券を贈呈する。

  スリープログループ(2375):9.1%高の988円。15年11月-16年4月期(上期)の連結営業利益は前年同期比17%増の1億8600万円だった。IT周辺機器・インターネット接続に関するヘルプデスクを提供する運用支援サービス分野で複数社の子会社化による運営能力・規模の拡大が寄与したほか、情報システムやエンジニアリング分野の受注堅調、レンタルオフィス事業子会社の利用企業者数の増加なども利益を押し上げた。

  CRI・ミドルウェア(3698):6.4%高の3670円。岩井コスモ証券は投資判断「アウトパフォーム」で調査を開始した。バーチャル・リアリティー関連製品などへの需要が高まっているとし、16年9月期営業利益は会社計画(3億2000万円)を上回る前期比50%増の4億円と予想。中長期的にもスマートフォン向けゲーム開発の高度化などから、高い利益成長が期待できるとした。目標株価は4500円。

  大和コンピューター(3816):5.9%安の1591円。16年7月期営業利益予想を3億8500万円から2億9000万円に下方修正した。前期比では1.9%増益から一転、23%減益となる。大型システム開発案件の開発時期に遅れが想定されることやシステム開発案件にかかわる外注費の増加などが響く。

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