蘭ヘッジファンド:ホンダ株買い持ち、タカタ問題薄れれば価格倍に

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  • ホンダは堅実なビジネスモデルで状況は再び良くなる、とCIO
  • PBR0.80倍前後と08年以来の低さ、市場は今後3年の損失織り込む

オランダのヘッジファンド、ペラルゴス・キャピタルは、タカタ製エアバック問題の影響がなくなれば、ホンダの株価は2倍になる可能性があるとみて、ホンダ株を買い持ち(ロング)している。

  マイケル・クレッチマー最高投資責任者(CIO)はインタビューで「マーケットはホンダ株を嫌気しているが、長期的にみれば、収益性が過去と同水準に戻れば、簡単に株価は2倍になるだろう」と話す。ホンダはエアバッグ問題の影響があっても黒字経営を続けており、この影響が薄れれば、堅実なビジネスモデルと実行力のある経営陣で状況は再び良くなると期待しているという。

  ホンダ株は過去6カ月間に約2割下落し、株価純資産倍率(PBR)0.80倍前後と2008年以来の低水準で推移している。クレッチマー氏は、「マーケットは今後3年間の損失を織り込み済み」と話す。

  ホンダはタカタ製エアバック搭載車2100万台を追加リコールする予定で、昨年1年間の生産台数の4倍に当たる。同社が13日発表した追加分の影響額は2016年3月期(前期)連結決算で約2670億円で、純利益は前の期比32%減の3445億円となった。17年3月期(今期)純利益は前期比13%増の3900億円を予想している。

  事情に詳しい関係者によると、タカタは巨額に及ぶリコール費用の負担をめぐりホンダなど顧客企業と交渉を進める一方、米投資会社KKRをはじめ複数のスポンサー候補と協議している。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ニッキー・ルー氏は最近のリポートで「ホンダのタカタ製エアバック搭載車のリコールは終わりに近づいている」と指摘。前期は影響額を最も保守的に見積もったもようで、利益は改善すると予想する。

  ぺラルゴスは08年にオランダの保険会社エイゴンの運用部門から独立する形で設立。現在の運用資産は2億3700万ドル(約260億円)で、そのうち日本株ファンドは約1億ドル(約110億円)。運用成績は08年7月から累積で57%、年率平均では6%となっている。

(第5段落を追加して、更新しました.)
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