米国債(27日):下落、FRB議長が数カ月内の利上げを示唆

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27日の米国債相場は下落。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が数カ月以内に利上げが適切になる可能性があるとの認識を示したことが手掛かり。2年債は週間ベースでは3月以降で最長の連続安となっている。

  この日は幅広い年限で利回りが上昇。イエレン議長は米経済が「非常に大きく改善」してきたと指摘。さらに現在も前進は続いているとし、インフレ指標は上昇が見込まれ、労働市場は改善していると述べた。議長はハーバード大学で開催されたグレッグ・マンキュー教授(経済学)との討論会で発言した。

  TDセキュリティーズの米国ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「FOMCとしては利上げの態勢を整えつつあるようだが、イエレン議長は今後数カ月のうちにという選択の余地を残している」とし、「市場で織り込まれる利上げ確率は今後予定されている全ての会合に関して上昇するだろう」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後2時現在、金融政策に最も敏感な2年債の利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.91%。週間ベースではこのままいけば3週連続での上昇となる。これはここ2カ月余りで最長の連続上昇。同年債(表面利率0.875%、2018年5月償還)価格はこの日99 30/32。

  10年債利回りは2bp上げて1.85%。

  30日がメモリアルデーの祝日となっている関係で、27日の米国債市場は米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告に基づき米東部時間午後2時までの短縮取引だった。30日は終日休場となる。

  この日のイエレン議長の発言を、市場は一種のサプライズと受け止めた。連休を控えていることもあり、議長は利上げの示唆を避けるだろうと一部では予想されていた。

  ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は前日、イエレン議長の発言は「ハト派寄り」になると予想していた。ガンドラック氏は先物市場で織り込まれる6月利上げの確率が50%以上にならない限り、FOMCは同月には利上げしないとみている。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、金利先物市場で織り込まれる6月利上げの確率は36%と、前日の28%から上昇。年内の利上げ確率も80%と、前日の72%から上昇した。

原題:Treasuries Fall as Yellen Suggests Rate Hike in Coming Months(抜粋)