米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は米経済の改善が続いており、「今後数カ月のうちに」追加利上げが正当化されるとの認識を示した。6月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げについてはっきりとしたシグナルを出すには至らなかった。

  議長は27日、ハーバード大学(マサチューセッツ州ケンブリッジ)でのイベントで、「これまでにも話したことだが、金融当局が時間をかけて緩やか、かつ慎重に政策金利を引き上げていくのは適切だ」とし、「恐らくは、今後数カ月のうちにそうした行動が適切になるだろう」と続けた。FOMCは6月14-15日に次回会合を開催する。

  イエレン議長はハーバード大のグレゴリー・マンキュー教授(経済学)との討論会で、「経済は改善が続いている」と指摘。労働市場の改善と平行して、エネルギー価格やドル高といった物価圧力を抑えている向かい風要因が安定すれば、「インフレ率は今後数年間で当局の目標2%に上昇する」と予想した。

  BNPパリバの米国担当エコノミスト、ローラ・ロスナー氏(ニューヨーク在勤)は電子メールで、「データが堅調さを維持するとの想定で、FOMCは近く利上げに動くというように聞こえるが、具体的なタイミングについては何も決定は下されていない」と指摘。

  金利先物市場で織り込まれる6月利上げの確率は、イエレン議長の発言後に32%となった。発言前は28%だった。2週間前は約4%。

原題:Yellen Says Fed Hike Probably Appropriate in ‘Coming Months’ (2)(抜粋)

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