米中、市場の落ち着き維持できるか-6月の戦略・経済対話で

  • 米利上げでドル高進行なら、中国からの資金流出再燃の恐れ
  • 深刻な金融混乱の回避がルー米財務長官らの課題の1つに

米中両国の高官は、オバマ政権では最後となる年次戦略・経済対話に向けて準備を進めている。早ければ6月の米利上げも予想される中、両国の政策措置がこれほどまでに相互に影響を及ぼし合う状況はかつてなかった。

  米中の閣僚らは6月6、7両日に北京で開く同会合で、ポーカーゲームさながらに互いの政策プランとその自国経済への影響を探り合う。

  中国は多額の資金流出を招かずに、ドルに対する人民元の結び付きを緩めたい意向だ。米金融当局は依然としてゼロ近辺にある政策金利を徐々に引き上げたい考えで、ほぼ全ての当局者が少なくとも年内2回の利上げを想定している。

  過去9カ月を振り返ると、米金融緩和解除の動きが中国からの資金流出を促す一方、中国が昨年8月に突然、事実上の通貨切り下げを打ち出して市場の動揺をもたらし、米利上げが先送りされるなど、両国の目標が対立し得る状況が明白となった。

  米金融当局が追加利上げに踏み切ってドル高が進行すれば、元相場は圧力にさらされ、いったん下火となった中国からの資金流出を再び加速させかねない。昨年の流出は過去最大の1兆ドル(約110兆円)に達した。

  中国高官との会合に臨む連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長やルー財務長官ら米側にとって、深刻な金融混乱の再発回避が課題の1つとなる。

  国際通貨基金(IMF)で中国部門の責任者を務めた経歴を持つエスワール・プラサド米コーネル大学教授は、「国内での政策発動の余地を制約しかねない金融政策面の相互のサプライズを避けるという、共通の利益が米中双方にある」と指摘した。

原題:U.S.-China Economic Poker Game Looms With Market Calm at Stake(抜粋)

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