サウジ通貨庁がペッグ制攻撃けん制、銀行に商品説明を要求-関係者

サウジアラビア通貨リヤルのドルとのペッグ(連動)制への攻撃につながり得る金融商品をめぐり、サウジで事業を展開する銀行が当局から圧力を受けている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  この関係者によると、サウジアラビア通貨庁(SAMA、中央銀行)が銀行に対し、ドル・リヤル・フォワードの仕組み商品を販売している理由について説明を求めている。SAMAは4カ月足らず前に、リヤル切り下げを見越した取引を可能にするオプション取引を禁止した。SAMAにコメントを求めたが、返答はなかった。

  ポイントステート・キャピタルやパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントといったヘッジファンドは、原油収入の急減で、サウジが採用しているリヤルの対ドル・ペッグ制が破綻することに賭けた投資をしてきた。サウジ当局はリヤル切り下げの計画はないと主張。キャピタル・エコノミクスなどは、そうした措置は最後の手段との見方を示す。リヤル・フォワードは2月15日以来の高水準である660ポイントに急上昇している。

  コメルツ銀行で新興市場企業調査の責任者を務めるアポストロス・バンティス氏は電話取材に対し、「SAMAはリヤル・フォワードのボラティリティ(変動性)が再び高まっていることを懸念し始めている公算が大きい」と指摘。「ペッグ制に対する強いコミットメントとボラティリティを低水準にとどめようという意図からすると、SAMAは他の仕組み商品の利用を銀行にやめさせようとしている可能性がある」と述べた。

原題:Saudi Arabia Said to Probe Bank Currency Products Amid Peg Bets(抜粋)