米国債利回り曲線、さらなるフラット化の余地に限り-ブラックロック

  • 米30年債の5年債に対するスプレッド、2日連続で拡大
  • 米金利正常化ペースの加速見込まれないとローゼンバーグ氏

米国債市場では今週、イールドカーブ(利回り曲線)のフラット化が進んだ。だが、世界最大の資産運用会社である米ブラックロックによれば、こうした傾向に弾みが付く公算は小さいという。

  イールドカーブの指標とされる米30年債の5年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は24日、124ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、終値ベースで昨年12月28日以降で最も小さくなった。しかし、相対力指数(RSI、14日間)として知られるイールドカーブの勢いを示す指標が、反転の可能性を示唆する水準を割り込んだことを受け、その後は2営業日連続で拡大した。

  米国の金融政策に一段と敏感に反応する期間が短めの米国債利回りは、今月に入って上昇。米金融当局が6月にも追加利上げする可能性について、トレーダーが織り込む確率が28%と、2週間前の4%から上昇したためだ。

  一方、低調な経済成長が続くとの見通しや、少しでも高めの利回りを渇望する海外投資家の需要を背景に、期間が長めの米国債利回りは抑えられている。ブラックロックの債券投資チーフストラテジスト、ジェフリー・ローゼンバーグ氏(ニューヨーク在勤)によると、景気の伸び悩みが障害となり、金融当局者が望むほど速いペースでの金利正常化はできない可能性がある。

  ローゼンバーグ氏は26日、ブルームバーグとのテレビインタビューでイールドカーブについて、「大幅なフラット化の傾向は見込まれない」と指摘。「多少の小幅なフラット化はあるとしても、大きなフラット化の進行があるのは、想定される米金融当局の金利正常化のペースがずっと加速した場合だけで、現在はそういう状況にない」と語った。

原題:BlackRock Says Scope for Further Yield-Curve Flattening Limited(抜粋)