不動産底入れ近いのはシンガポール、日中への投資を重視-ラサール

シンガポールの方が香港より不動産市場の底入れに近い。不動産運用が580億ドル(約6兆3700億円)を超えるラサール・インベストメント・マネジメントがこうした見方を示した。

  シンガポール政府と香港当局は不動産相場を抑え、住宅を買いやすくするため、市場抑制策を講じている。アジア経済が減速する中で需要は落ち込み、シンガポールと香港では住宅価格が調整局面に入っている。

  ラサールのクリス・チョウ氏はインタビューで、「香港とシンガポールではサイクルが異なる。香港当局の住宅市場抑制策は数年前に導入されたが、実のところ最近まで実際の価格調整につながっていなかった」と述べた。

  香港の住宅価格は調整開始前、2003年の底値から昨年9月のピークまで370%上昇。同月からは約13%値下がりしている。中国の景気減速懸念に伴い販売が落ち込んだ。抑制策で需要が低迷しているシンガポールでは、昨年9月から1.2%下落、13年に付けたピークからは9%下げた。03年から13年9月の最高値までは92%上昇していた。

  シンガポールの不動産サイクルのターニングポイントは「恐らく香港より近い。市場が底入れしつつあると感じている」とチョウ氏は指摘。同氏によれば、ラサールは物流セクターを中心に中国と日本への投資を重視している。日本に投資している物流ファンドを持つ同社は対日投資の拡大を計画しているという。

原題:Singapore Property Market May Reach Bottom Before Hong Kong (1)(抜粋)