【個別銘柄】ガンホー急騰、アイシン精や原油関連高い、日立建機下落

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27日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765):前日比30%高の338円。主力ゲーム「パズル&ドラゴンズ」中国版の事前登録を26日から開始したと27日午前に発表。同ゲームは中国のインターネットサービスプロバイダー、テンセントと共同開発した。

  アイシン精機(7259):6.5%高の4505円。熊本地震の影響で未定としていた2017年3月期営業利益(IFRS)は1750億円を見込むと26日に発表。震災で200億円の減益要因を織り込んだ。クレディ・スイス証券は、地震の影響を除けば実質2桁増益でポジティブな印象、と評価。野村証券では、AT(オートマチックトランスミッション)販売は17年3月期も高成長と予想したほか、ボディパーツの拡販なども中期的な利益成長を支えるとした。

  原油関連:国際石油開発帝石(1605)は3.6%高の883.5円、石油資源開発(1662)は3.1%高の2469円など。26日のニューヨーク原油先物は一時1バレル=50ドル台に乗せ、昨年10月9日以来の高値となる50.21ドルまで上昇した。

  ゲーム関連株:コナミホールディングス(9766)は6.1%高の4170円、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)は2.6%高の3545円など。みずほ証券は26日付のゲームセクターリポートで、ゲームソフト会社の業績計画は例年堅めのケースが多く、17年3月期もコナミHDを筆頭に、スクエニHDなどに上振れ余地が大きい印象とみる。注目のゲームショー「E3 2016」(米ロサンザルスで6月14-16日開催)で最もカタリストがありそうと指摘したカプコン(9697)も3%高の2616円。スクエニHについては、大和証券が同日付で目標株価を3860円から4090円に引き上げる材料もあった。

  日立建機(6305):2.9%安の1661円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を1770円から1360円に下げた。17年3月期会社計画の下振れリスクや減配の可能性が高く、株価の本格反騰には時間を要すると指摘。円高進行や中国の油圧ショベル需要の下振れなどを踏まえ、17年3月期営業利益予想を従来の375億円から242億円(会社計画300億円)に減額した。投資判断は「アンダーウエート」を継続。  

  りらいあコミュニケーションズ(4708):6.8%高の1122円。SMBC日興証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1200円から1300円に上げた。堅調な既存業務に加え、17年3月期は電力自由化や選挙対応業務が業績を底上げする、と指摘。17年3月期営業利益予想を従来の53億円から57億円に、18年3月期を61億円から67億円に増額した。

  コスモエネルギーホールディングス(5021):2.1%高の1561円。野村証券は投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を1330円から1910円に上げた。千葉製油所の稼動率向上、韓国石化事業の収益性改善を主因に、17年3月期の在庫損益などを除く修正EPS予想を156.3円から212.2円に増額。株価は決算発表日(12日)から12%上昇したが、今期業績回復を十分に反映しておらず、依然割安とみている。

  住友電気工業(5802):3.1%高の1551円。野村証券は、26日の会社説明会でアルミハーネスの同社の優位性や中期的な成長性を再確認できた、と評価した。アルミハーネスは銅ハーネスに比べ圧倒的に軽く安価で、普及が進む可能性が高いと予想した上で、独自のアルミ合金の開発などの要素技術を持ち、グローバルな供給体制が整備できている同社のシェア上昇は続くとみる。

  カルソニックカンセイ(7248):6.1%高の836円。SMBC日興証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に上げた。日産自動車(7201)が保有するカルソカン全株式の売却を検討しているとの24日の報道を受けて株価が過度に下落したが、業績予想など短期的なファンダメンタルズに鑑みれば下げ過ぎの感が強いと指摘。自動車部品ビジネスは少なくとも2-3年先までタイムスケジュールが固定されており、たとえ主要株主に大きな変化があろうともこの間の実際のビジネスに変化はないとした。

  ゴールドクレスト(8871):5.2%高の1877円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「ホールド」から「買い」に、目標株価を2500円から3050円に上げた。含み益の大きい新川崎約3000戸の計上本格化や熱海の契約もあり、17年3月期以降も増益基調が続くと予想。今期の営業利益予想を78億円から会社計画と同じ94億円、18年3月期を87億円から105億円に増額した。

  双日(2768):2.9%高の245円。大和証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を250円から270円に上げた。大手総合商社が投資抑制によるフリーキャッシュフローの黒字化戦略へとシフトする中、投資積極化策は異彩を放つ、と評価。投資拡大は結果的に「逆張り」となる可能性があり、過去の投資姿勢から判断して減損による業績下振れリスクは相対的に低いとの見方も示す。

  ヤマトホールディングス(9064):2.8%安の2214.5円。SMBC日興証券は投資判断「中立」から「アンダーパフォーム」に、目標株価を2400円から2000円に下げた。EC(電子商取引)商品増加に対応するコスト構造の変化には時間を要する、と分析。さらに、宅急便市場の競争激化リスクや投資意欲の高まりで株式市場の期待ほど株主還元が行われない可能性があるとも指摘した。

  そーせいグループ(4565):2.7%高の2万500円。英子会社ヘプタレスと世界的製薬メーカーのアラガンが締結したアルツハイマー病など神経系疾患を適応とする新規ムスカリン受容体サブタイプ選択的作動薬化合物群の開発、販売で提携契約について、米国連邦取引委員会から米ハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法に基づく待機期間の短縮が認められた、と26日に発表した。

  日本オラクル(4716):3.3%安の5780円。プログラミング言語「Java」をめぐり米オラクルがグーグルを相手取って起こした米著作権訴訟で、サンフランシスコの連邦地裁陪審はオラクルの主張を退けた。東洋証券の星匠アナリストは、日本法人に直接的な影響があるとは思わないが、何らかの悪影響が及ぶ可能性が懸念され、売りが出ているようだ、と電話取材で述べた。

  セリア(2782):3.1%高の6960円。みずほ証券は17年3月期業績は会社計画を上回ると予想した。POSデータの分析による確実性の高い新商品の導入や欠品対策の強化などが奏功するとみる。また、物流拠点の新設など将来的な会社の規模拡大に備えた改善を図っていることから18年3月期も新規出店数を拡大し、前期比で増収・増益が続くと予想した。