中国、世界2位の債権国の座をドイツに譲る-当局の元相場支援響く

  • 中国の後退は一時的との見方-米研究所は世界一になると予想
  • 中国の資本流出は今年に入り落ち着いている

ドイツは昨年、中国を退け、世界2位の債権国の座に就いた。中国がドイツに抜かれたのは少なくとも約10年ぶり。中国当局が下落する人民元相場を支えるために多くの資金を費やしたことが響いた。

  日本の財務省のデータを基にブルームバーグが算定したところによると、昨年末の対外純資産は中国が約1兆6000億ドルに減少した一方で、ドイツは約1兆6200億ドルに増加。1991年以来世界最大の債権国である日本が約2兆8200億ドルと、首位を維持した。

  中国市場での昨年の動揺が世界的に影響を与えたことが浮き彫りになった。中国からの資本流出は約1兆ドル(約110兆円)に上るほか、中国人民銀行(中央銀行)が元相場下支えのために外貨準備を取り崩す中で、昨年の外貨準備高は5130億ドル減少した。ただ、今回の結果は形勢逆転ではなく中国の一時的な後退を示している可能性が高い。米ブルッキングズ研究所によると、中国は数年後に日本を抜いて世界一の純債権国になると見込まれている。

  財務省のデータによれば、昨年末の対外純資産はドイツが約195兆2000億円、中国は約192兆4000億円と、ドイツの中国に対するリードは小幅にとどまった。

  ブルームバーグの指標によると、中国当局が国内経済と元相場を安定させ、資本流出は今年に入り和らいでいる。中国は昨年8月の予想外の人民元切り下げで投資家を動揺させて以来、落ち着きを取り戻すことに力を注いできた。李克強首相ら指導部は今年、元安が続く根拠はないとの見解を繰り返し表明している。

原題:China Loses World No. 2 Creditor Rank to Germany Amid Yuan Woes(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE