欧州債(27日):長期債が上げ基調-利回り追求の動きと景気懸念で

欧州債市場では長期債を選好する動きが高まっている。資産運用会社の米ブラックロックは比較的高い利回りと関係国の景況持ち直しを背景に最近起債された超長期債の一部を購入したことを明らかにしている。

  同社のユーロ圏債券部門責任者マイケル・クラウツバーガー氏はブルームバーグとのテレビインタビューで、「これらの債券の一部を積極的に購入している」とし、「ドイツを除いた欧州の一部国債のイールドカーブは非常にスティープ化しており、投資妙味を増す可能性がある」と語った。

  フランスはこの日、30年債入札を6月2日に実施すると発表したが、市場の多くの関心は50年債に向かっていた。同国は4月に30年債を起債。ベルギーとスペインもこれに追随し、イタリア当局も今月上旬に需要を分析していると表明した。

  短期債の利回りはゼロまたはそれを下回っている市場環境下で、年金基金や投資運用会社などが超長期債の発行を支えている。満期が少なくとも20年以上の欧州債の今年のリターンは約9.6%と、全体と比較してほぼ3倍となっている。

  これがイールドカーブに沿って年限分布の中で中長期部分へとシフトする動きを促し、ドイツ国債よりも周辺国債が選好されている。ロンドン時間午後4時35分現在、スペイン国債の30年債に対する10年債の利回り上乗せ幅(スプレッド)は120ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。これはドイツ国債の30年物と10年物のスプレッドより約50bp大きい。

原題:BlackRock Is an ‘Active’ Player in Europe’s Craze for Long Bonds(抜粋)