トヨタ:18年ぶりに20年債発行、マイナス金利で超長期債発行が増加

  • 表面利率0.09%の10年債400億円と同0.343%の20年債200億円
  • 年初来の年限20年以上の社債発行額は前年の4倍以上

トヨタは、18年ぶりの20年債を含め総額600億円の社債を発行した。運転資金に充てるという。マイナス金利政策で年限の長い国債まで金利低下が及ぶ中、超長期債を発行する企業が増えている。

  共同主幹事の野村証券によると、トヨタは27日、表面利率0.09%の10年債400億円と同0.343%の20年債200億円を条件決定した。ブルームバーグのデータによると、トヨタが年限20年以上の社債を発行するのは1998年以来となる。格付けはS&Pグローバル・レーティングが「AA-」、ムーディーズは「Aa3」と、いずれも投資適格の上から4番目。

  日本銀行のマイナス金利政策を受け、企業は長期の社債を増やしており、味の素が2月に同社初の20年債を発行したのに続き、JR西日本が2月に40年債、4月に30年債を発行。三井不動産も3月と4月に連続で30年債を起債した。ブルームバーグのデータによれば年初来の年限20年以上の社債発行額は、前年の4倍以上となっている。

  SMBC日興証券の阿竹敬之クレジットリサーチ課長は12日付のリポートで、世界市場での地位や良好な財務基盤を背景に「トヨタの信用力は安定した状態が続くとみている」と記した。