バリアント、武田薬とTPGからの買収打診を拒否-米紙WSJ

更新日時
  • 打診があったの今春で、買収交渉は現在行われていない-WSJ
  • 武田とTPGは新CEO就任前にバリアントにアプローチ

カナダの特殊医薬品メーカー、バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルは今春、武田薬品工業と投資会社TPGから買収を打診されたものの拒否した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が26日、事情に詳しい複数の関係者からの情報を引用して報じた。

  バリアントはビジネスモデルや薬価設定の慣行をめぐって調査対象となり、業績立て直しに苦戦してきた。WSJによると、武田とTPGのアプローチがあったのは、ジョセフ・パパ氏がバリアントの新最高経営責任者(CEO)に最近就任する前で、具体的な価格の提示はなかった。現在交渉は行われていないという。

  パパCEOは今週23日、UBSグローバル・ヘルスケア・コンファレンスで、バリアントにはまだ十分な評価が済んでいない新薬の「非常に有望なパイプライン」があると語った。

  バリアントと武田、TPGの担当者はいずれもコメントを控えた。

  バリアントは昨年、サリックス・ファーマシューティカルズを買収し、消化器疾患の分野の医薬品ポートフォリオを手に入れた。これは武田が注力している分野。クリストフ・ウェバーCEOは、腫瘍と消化器疾患の治療で武田をグローバルリーダーにし、世界中で販売可能な製品になるよう開発できる新薬を手に入れたいと繰り返し述べている。

  WSJによれば、武田とTPGから打診があったのは、バリアントの株価が90%下落し、債務負担をめぐる疑問に直面していた時だった。同社は当時、マイケル・ピアソン氏の後任CEOを探していた。

原題:Valeant Rejected Takeda-TPG Takeover Bid in Spring, WSJ Says (3)(抜粋)