OPEC内部の対立が軟化-サウジの戦略ようやく奏功で

  • アナリスト27人のうち1人除き総会では生産目標設定されないと予想
  • 需給が再び均衡する中、原油の供給過剰は解消しつつあるとの見方

サウジアラビアは、2年前に原油価格の下落が始まって以降、石油輸出国機構(OPEC)の他の加盟国と対立してきた。6月2日に開かれる総会では初めて、競合する生産者を圧迫する自国の戦略が奏功していることを説得力を持って主張できそうだ。

  高コスト供給業者を圧迫するサウジの戦略によって世界の供給過剰はほぼ解消され、原油価格は1月以降80%上昇して1バレル=50ドルを超えた。ブルームバーグが調査を実施したアナリスト27人のうち1人を除き、OPEC加盟国は次回総会で生産目標を設定せず現行戦略を維持するとの見通しを示している。

  米シティグループの欧州エネルギー調査責任者、セス・クラインマン氏(ロンドン在勤)は「原油価格が100ドルだった当時と比較すれば勝利のようには見えないかもしれないが、多くの場所で生産が大幅に減少し価格がじりじり上昇する中、サウジの戦略は奏功しつつある。従って、この戦略を放棄する可能性は一層低くなっている」と語る。

  原油価格下落は米国やナイジェリアなどの生産に影響を及ぼしている。国際エネルギー機関(IEA)や米ゴールドマン・サックス・グループのアナリストらは、需給が均衡状態に戻っていく中、原油の供給過剰は解消されつつあると指摘している。このため、次回総会では昨年12月の総会よりも意見の対立が弱まる可能性がある。12月の総会ではベネズエラとイランがサウジの姿勢を批判した。
  
原題:Battle Inside OPEC Eases as Saudi Oil Strategy Finally Pays Off(抜粋)