NY外為:石油輸出国通貨が上昇、原油価格一時50ドル台乗せで

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26日のニューヨーク外国為替市場では石油など商品を輸出する国の通貨が上昇。原油相場が約6カ月ぶりに1バレル=50ドルを上回ったことが手掛かりになった。

  ノルウェー・クローネや南アフリカ・ランド、オーストラリア・ドル、カナダ・ドルなどが米ドルに対して上昇。1月に原油相場を12年ぶり安値に押し下げた原油の供給超過が終わりに近づいているとの兆候が出ている。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は続落。4月の米耐久財受注統計では航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が3カ月連続のマイナスとなった。

  原油安が商品関連国の通貨や経済を圧迫してきた。2015年にはブラジル・レアルやランドを中心にこうした通貨の下げが目立った。しかし原油相場の回復に伴い、これらの国の経済見通しが改善し、通貨も堅調になっている。

  バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)の通貨ストラテジスト、ニール・メラー氏は「当然、これらの通貨は上昇するだろう」と指摘。商品価格の上昇は「これらの国の経済にプラスに作用する」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、クローネは1%上昇。ランドや豪ドル、カナダ・ドルも高い。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%下落。ユーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.1194ドル。ドルは対円で0.4%下げて1ドル=109円76銭。

  北海ブレント原油は一時50.51ドルと、昨年11月4日以来の高値を付けた。ブルームバーグ商品指数はほぼ7カ月ぶりの高水準。

  先週の米原油在庫が予想よりも減少したことをきっかけに、原油相場は上昇。米国の原油生産が2014年9月以来の低水準となる中、ナイジェリアやベネズエラ、カナダでは政情不安や電力不足、山火事などの要因で生産に障害が生じている。

  コア資本財の受注額が前月比0.8%減少した一方、全耐久財受注額は増加するなど強弱が混在した同統計は、商品通貨に対するドル下落につながった。

  クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、マニュエル・オリベリ氏(ロンドン在勤)は「原油相場はリスクセンチメントの改善と共に回復している」と指摘。カナダ・ドルやノルウェー・クローネのような通貨の支援材料になっていると述べた。

原題:Oil Exporters’ Currencies Jump Versus Dollar as Crude Passes $50(抜粋)