米国債:上昇、今週の入札では投資家の需要が過去最高に達する

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26日の米国債相場は上昇。今週実施された3つの入札では投資家の需要が過去最高となった。

  この日は幅広い年限で利回りが低下。ブルームバーグのデータによれば、財務省が今週実施した2年と5年、7年債の入札(発行総額880億ドル)では投資家が全体の80%を落札。この日の7年債入札では、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札比率が過去2番目に低い水準となった。2年債と5年債の入札ではこの比率は過去最低だった。

  米国債は年初から2.8%上昇。世界で9兆ドル相当の国債がマイナス金利となる中で、米国債の投資妙味が高まっている。債券ファンドが保有する国債のデュレーション(平均残存期間)をベンチマーク(基準)に合わせようとする月末特有の買いも、この日の相場を支えた。また朝方発表された4月の耐久財受注では、航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が予想外の3カ月連続マイナスとなった。

  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「今週の入札は米国債、そして利回りにどれだけ強い需要があるかを示すものとなった」と指摘。「普通なら1週間にこれだけ多くの好調な入札が見られることはない。絶え間なく買いが入っている状況だ」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.83%。同年債(表面利率1.625%、2026年5月償還)価格は98 1/8。

  金融政策に最も敏感な2年債の利回りは4日ぶりに低下。5bp下げて0.87%となった。

  金利先物市場で織り込まれる6月利上げの確率は26%と、2週間前の4%から上昇している。

  ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリバン氏は「経済指標や、金融当局が正常化を再開したがっていることを考えれば、入札は驚くほど好調だったといえる」と評価。「運用担当者としては流動性をうまく利用するチャンスだ。利回りは他の先進国の国債利回りに比べてなお魅力的な水準にある」と続けた。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、米10年債の利回りは他の先進18カ国の10年債利回りを上回っている。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「今月はデュレーションの大きな引き延ばしがあった。また世界的に利回りは、ここしばらく見られなかったほど低い水準だ」と指摘。「こうした状況全てが影響し、米国債に大きく買いが入っている」と続けた。

原題:Record Demand at Treasuries Auctions Fuels Government-Bond Gains(抜粋)

(第4段落のコメントを差し替え、6段落以降を追加し更新します.)
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