欧州債:スペイン国債反落、買われ過ぎ感が台頭-国内リスクも懸念

26日の欧州債市場ではスペイン国債が反落。国内銀行の脆弱(ぜいじゃく)性が再び注目される中、10年債利回りを6週間ぶり低水準まで押し下げた最近の相場上昇が持続するかが疑問視された。

  ギリシャが債権団と合意したことへの安心感などから前日まで上げていたイタリア国債も下げに転じた。ただ、スペインおよびイタリア10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は週初から縮小した。欧州株高で高利回り資産の需要が高まったことが背景にある。

  スペインのポプラール・エスパニョール銀行は26年ぶり安値まで沈み、同国経済のリスクを浮き彫りにした。同行はバランスシートを強化するため約25億ユーロ相当の株式発行計画を明らかにした。ギリシャ危機の再現は避けられたものの、英国の欧州連合(EU)残留・離脱の是非を問う国民投票やスペイン総選挙、米利上げの可能性などの懸案事項が来月に相次ぐ。

  RIAキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「リスク意欲の改善が最近は周辺国債を支えていた」とし、「今後のリスクイベントをめぐり投資家は引き続き警戒している。特に英国民投票を前にして、スプレッドが目先で急速に縮小するとは考えづらい」と語った。

  ロンドン時間午後4時9分現在、スペイン10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.50%。一時は先月14日以来の低水準となる1.46%まで低下した。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格は0.26下げ104.13。同年限のイタリア国債利回りは2bp上げ1.37%。週間ベースでは10bp下げている。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りはほぼ変わらずの0.15%。スペイン債とのスプレッドは135bp。今月3日以降で最小となる130bpまで縮小する場面もあった。

原題:Spanish Bonds Drop as Rally Seen Excessive Amid Political Risks(抜粋)