ゴールドマンの株式投資戦略、ついに奏功-米利上げ観測の高まりで

  • ゴールドマンは力強いバランスシートを備えた銘柄を選好
  • ゴールドマンの戦略、この1カ月で効果を上げ始める

来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)にでも実施されると見込まれる追加利上げに投資家が備える中、米ゴールドマン・サックス・グループが2015年半ばから推奨してきた株式投資戦略がやっと勢いに乗り始めている。

  ゴールドマンの戦略は、金融環境引き締めを背景に力強いバランスシートを備えた銘柄を買って、弱い銘柄を売るという単純なもの。理論的にはFOMCが昨年12月にほぼ10年ぶりの利上げに踏み切り、今年4回の追加利上げを示唆したことを受けて効果を上げるはずだった。

  ところが実際にはそうならなかった。強力なバランスシートを備えた50銘柄で構成するゴールドマンの指数は12月のFOMC以後、バランスシートの弱い銘柄で構成する指数をパフォーマンスで3ポイント下回っている。もちろん主な原因は今年1月と2月の市場の混乱だ。世界の成長懸念が再燃したほか、原油相場が1バレル=30ドルを割り込み、S&P500種株価指数が2年ぶり安値近くに落ち込む中、米金融当局者と投資家は利上げペースをめぐる見通しを調整せざるを得なかった。

  ゴールドマンのチーフ株式ストラテジスト、デービッド・コスティン氏は電話インタビューで、「年初に何が起きたかを考え、投資家は利上げ観測を後退させていた」と指摘。「ここ1カ月で状況は大きく変わり、今ではそれが市場をけん引する要因となっている」と述べた。

  ブルームバーグが集計した先物市場のデータによれば、市場が織り込む6月の米利上げの確率は約33%。2月には1.9%まで低下していた。良好なバランスシートの指数のパフォーマンスは5月に入り、弱いバランスシートの指数を1.4ポイント上回っており、ゴールドマンの戦略がある程度見直されつつある。
  
  コスティン氏は「こうした指数の動向は米金融引き締めのリスクの高まりと完全に一致している」と語った。

原題:Goldman Getting Fed’s Help on Stock Call Tied to Balance Sheets(抜粋)