きょうの国内市況(5月26日):株式、債券、為替市場

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●日経平均は小幅続伸、原油高の鉱業や医薬品上げ-円高推移嫌気し失速

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  東京株式相場は、日経平均株価が小幅続伸。原油価格の上昇や海外株の堅調を好感する買いが入り、鉱業や石油など資源株、輸送用機器株が上げ、医薬品や陸運、小売、建設など内需株も堅調だった。半面、為替が円高方向に振れた影響で相場全般は失速、海運や証券、情報・通信株の下げが目立ち、TOPIXは小幅に反落した。

  日経平均株価の終値は前日比15円11銭(0.1%)高の1万6772円46銭。TOPIXは0.01ポイント安の1342.87。

  アライアンス・バーンスタインの村上尚己マーケット・ストラテジストは、「慎重だったFRBが利上げしても良いと認識するほど米景気は好調」と指摘。米金融政策が正常化してくれば、「ドル・円相場が1ドル=110円台半ばまで戻ってもおかしくないため、日本株には上昇余地が十分ある」とした半面、「そのストーリーに自信がない投資家もいる」と言う。

  東証1部33業種は鉱業、医薬品、輸送用機器、陸運、石油・石炭製品、金属製品、小売、建設、ガラス・土石製品など17業種が上昇。海運や証券・商品先物取引、通信、鉄鋼、パルプ・紙、非鉄金属、保険、その他金融など16業種は下落。東証1部の売買高は17億6943万株、売買代金は1兆8344億円。値上がり銘柄数は930、値下がりは844。

  売買代金上位では、燃費試験関連損失が想定より小さいと受け止められた三菱自動車が急伸。富士重工業や武田薬品工業、東芝、塩野義製薬、大和証券が投資判断を「買い」に上げた長谷工コーポレーションも高い。半面、米証券取引委員会の調査を受けていることを明らかにしたアリババ株の急落が響き、ソフトバンクグループは安い。村田製作所やKDDI、NTTドコモ、神戸製鋼所、SBIホールディングス、あいホールディングスも売られた。

●債券上昇、40年入札「予想より強め」で買い優勢-財政見極めとの声も

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  債券相場は上昇。この日実施の40年利付国債入札が順調な結果だったことを受けて、超長期ゾーンを中心に買いが優勢となり、相場全体が押し上げられた。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は、前日比2銭安の151円72銭で取引を開始した。午後に入ると、40年入札結果を好感して水準を切り上げ、151円95銭まで上昇。結局は19銭高の151円93銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「40年債入札も無事に通過し、プラス利回りの超長期ゾーンには一定の買い需要があることがあらためて確認された」と話した。「消費増税の再延期は市場にかなり織り込まれているが、入札はたんたんとこなされ、日銀のオペも3回あった。需給面からは利回りが上がる可能性は低い」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の342回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と同水準のマイナス0.10%で開始し、その後は1ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.11%を付けている。

  新発20年物の156回債利回りは横ばいの0.265%で開始後、0.255%まで低下した。新発30年物の50回債利回りは0.5bp低い0.335%で始まった後、0.32%を付けている。40年物の8回債利回りは0.5bp低い0.355%で始まり、40年債入札後には0.34%まで水準を切り下げている。

  財務省が午後発表した表面利率0.4%の40年利付国債(9回債)の利回り競争入札の結果によると、最高落札利回りは0.40%と予想の0.415%を下回った。前回に続いて過去最低を更新した。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.07倍と、昨年2月以来の高水準となった。9回債利回りは0.39%の一本値で推移している。

●円がほぼ全面高、クロス・円売り主導で円買い圧力-市場の見方錯綜も

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  東京外国為替市場では円がほぼ全面高の展開。対ドルでは一時1ドル=109円台半ばまで水準を切り上げた。クロス・円(ドル以外の通貨の対円相場)売りを主導に、円買い圧力が強かった。

  円は主要16通貨中15通貨に対して前日終値から上昇。ドル・円相場は午後3時現在、109円63銭付近で推移している。午前の取引では、110円23銭から109円42銭まで円高に振れる場面が見られた。前日の海外市場は一時110円45銭と3営業日ぶりの水準までドル高・円安が進んでいた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは、「米利上げを素直にドル高・円安要因として評価するよりも、米国が勇み足で利上げをすれば中国株や原油価格が不安定化してクロス・円が下がるという不安がぬぐえていない」面があると説明。「利上げ観測でドルは110円台に乗せるものの、一段高にはブレーキがかかりやすい」と話した。

  ドル・円相場は午前9時すぎに下げ足を速め、午前10時20分までには日中安値の109円42銭までドル安・円高に振れた。ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店の鈴木恭輔為替資金営業部長は、ドル・円の下落について、「マーケットが薄い中で、上値の重さから超短期勢の売りが出たのではないか」と指摘。「月末を控え実需の売りなどへの警戒もこうした動きにつながったかもしれない」と述べた。

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