G7で独首相率いる緊縮派減少、加首相サミット初参加で変わる勢力図

  • カナダのトルドー政権は財政出動を支持、前政権の緊縮策から転換
  • メルケル独首相はサミットに合わせてトルドー首相と会談へ

26日開幕の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に出席のため来日したドイツのメルケル首相にとって、今回は緊縮推進派の仲間が減る会合となる。

  日米欧、カナダの主要7カ国(G7)の首脳らが世界経済減速への対応を優先課題とする中、今回トルドー加首相がサミットに初参加することで、議論は財政緊縮から景気刺激に傾斜する公算が大きい。トルドー首相は昨年11月の就任以降、ハーパー前首相による減税と財政赤字削減を合わせた政策から転換し、インフラ投資にカナダ経済の重点を移している。

  メルケル首相(61)は26日に伊勢志摩サミットに合わせて、トルドー首相(44)と首脳会談を行う予定。

G7 leaders, including Justin Trudeau and Angela Merkel, arrive at Ise shrine on May 26.

Photographer: Nicolas Datiche/Pool Photo via AP Photo

  カナダのフリーランド国際貿易相は25日に都内で記者団に対し、「カナダの立場は違ったものとなる」と述べ、「カナダは今回の会合で、緊縮を支持するよりも成長に向けた投資の側面を強調する」と説明。同相は伊勢志摩サミットの議長を務める安倍晋三首相が財政・金融刺激策を経済政策の要としている点に触れ、安倍首相は「政府が財政手段を使う必要性を強調した真のパイオニアだ。カナダ政府も非常に賛成だ」と付け加えた。

原題:Merkel’s Austerity Allies Dwindle as Trudeau Debuts at G-7(抜粋)