サウジ政府系ファンド、8770億円でリヤドの金融ハブ買収検討-関係者

  • PIFはムハンマド副皇太子が主導する改革の柱、来月に買収提案か
  • サウジ政府は遅れとコスト超過に苦しむプロジェクトの立て直し図る

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子が率いる同国政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は来月、リヤドで建設中の金融ハブの買収を提案する方向になった。事情に詳しい関係者が明らかにした。サウジ政府は工期の遅れとコスト超過に苦しむプロジェクトの立て直しを図る。

  協議が非公開だとして匿名を条件に話した関係者によると、PIFはサウジ公的年金庁が既に「アブドラ国王金融地区」に投じた約300億リヤル(約8770億円)に加え、未開発区の費用も支払う可能性がある。同計画にはプロジェクトの竣工と管理を監督する新会社も含まれるという。

  竣工までの進捗(しんちょく)率が約70%で、2017年完成予定の金融ハブは相次ぐつまずきに直面していた。主な受託業者であるサウジ・ビンラディン・グループはプロジェクトでの作業をやめる一方、建設中のビルではスペースが埋まりにくい状態となっていた。

  PIFはポスト石油時代に備えるため、ムハンマド副皇太子が主導している経済改革の主な柱。サウジ政府はPIFを国営石油会社サウジアラムコの保有を含め2兆ドル(約219兆円)超の資産を擁する世界最大の政府系ファンドにすることを目指している。

リヤドのアブドラ国王金融地区

Photographer: Waseem Obaidi/Bloomberg

  関係者によれば、プロジェクトの価格構成が変わる可能性がある一方、さまざまな計画が検討されている。金融ハブの開発業者アル・ライダとPIFの広報担当はいずれもコメントを控えた。

原題:Saudi Wealth Fund Said to Mull $8 Billion Bid for Riyadh Hub (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE